斎藤一人の魔法のランプ1
―― さて、みなさん、お待たせ致しました。最後を飾って頂きますのは斎藤一人先生です。一人先生、よろしくお願い致します。
ちょっと今日は声がね、あまり出ないんですけど、頑張ります。
今日はですね、成功の歩き方っていう話をします。
ありがとうございます、細々とした拍手。
成功の歩き方
その話に入る前にですね、今日かんちゃんに何の話するって言ったら、少し商人の話してくださいって言われました。
かんちゃんの方はこれから呼ぶ人いるのかな、ちょっと手挙げてくれる?
ありがとうございます。
私が行く喫茶店がですね、暇な喫茶店探して行くんですけどね、斎藤さんの行く喫茶店よく潰れますねって言うんですけどね、私が潰したんじゃないんですよ、元々暇だったんだ。
潰れる寸前だったんですね。
何故かそこへ呼ばれて行った話する。
で、そしたら、ピクニックさんっていうところで、何軒か先に小俣水産っていう会社があって、本当に新小岩じゃもう名門ぐらいでかい水産会社で、お魚やさんって言っても卸ししてる会社ですから非常にでっかい会社で、そこの娘さんが小俣和美さんっていって今でも美しいんですけど、それはもう昔はね、美しかったんです。
今も美しいんですよ。
それで、同じ商人同士ですからね、いつも仕事の話をおまっちゃんにしてたんです。
そしたら、おまっちゃんは忘れちゃったらしいんですよ、仕事の話をね。
だけど、本当に小学生のかんちゃんがじぃーっとこう聞いてて、今度の魔法のランプっていう題で、自分でつけた、忘れちゃいけないんだけど、その魔法のランプという本を読んだ時に、この子は頭がいい子なんだなっていうより私は覚えてないんです。
それで読むと、あ、こんなことあったよな、こんなことあったよなって、ただそれだけなんだけど、よく、一人さんってなんでそんなにこう人にこう親切にするんですかって言われた時、ウチのお袋がですね、私、ほとんど学校に行かなかったんです。
何て言うんだろうな、成績が良かったって言うんですか。
それで、勉強が好きじゃなかったんだねっていうより、学校が好きじゃなかったんです。
そしたらウチのお袋がいつもね、お前学校向きじゃないから社会に出たら出世するよって言うんですよ。
普通、ね、逆でしょ。
おまえ勉強しないと社会に出たら困るよとかっていうけど、ウチのお袋はそうじゃないんです。
お前ねって、学校向きか社会向きかがあるんだよ、神様は何にも向かない人なんか作りっこないんだから、お前ぐらい学校向かないんだったら、相当社会出たら出世するよって。
それで、結局お袋は俺のこと励ましてたんだと思うんです。
で、それからなんか目の前に相談に人が来ると、お袋だったら何て答えるだろうって思って一生懸命、だから、本当に子育ての相談とかあるんだけど、和美さんの、前書いてあったね、あの、幸せの何でしたっけあれは、あ、お悩み解決法っていうのあって、和美さん、いろんなこと聞いてくれたんだけど、私は本当おしめ一つ替えたことないから、子育てのことなんかできないんです。
でも、ウチのお袋ならどうやって答えるだろうなとかって思って一生懸命答えてて、だから、私の本読むと、私のっていうより、かんちゃんにはこう言ったらいいんじゃないかと思って一生懸命話するんです。
だから、恵美子さんに相談されると恵美子さんはこういって言ったらいいんじゃないだろうか、だからおとなしそうな人がいるとあんただめだよって、もっと人生ってね、一歩前に出なきゃだめだよって言うんですよ。
成功の仕方は人それぞれ
それでその人はいいんです。
ところが、二歩も三歩もしゃしゃり出ちゃって揉め事ばっかし起こす人いるんですよ。
そうすると、謙虚に生きなきゃだめだよって、一歩下がりなとかって教えるんですよね。
どっちが正しいんですかっていうと、両方正しいんだけど、万人向きに話してるんじゃないんですよ。
で、かんちゃんに教えたことはかんちゃんに言ったことだから、この本が果たして本になって出たとき本当に役に立つんだろうか。
みっちゃん先生みたく凄く優しくておとなしい人もいるんです。
そうすると、ウサギがトラに勝てる方法があるよとか。
恵美子さんみたく強い方もいます。
やっぱり強い人は強い人の成功の仕方があるし、弱い人には弱い人の成功の仕方があると思ってるんですよね。
だから、一番気をつけてるのは、相手を変えようとするんじゃなくて、そのままの人が成功できる方法って何だろうって、お袋だったら俺みたいに学校行かない人を社会向きだよ、自信持って生きなって言ってね、送り出してくれて、今でもお袋の言葉は自分の耳の中にあります。
未だに私は社会向きだと思ってます、親を信じてますから。
それで、今日はですね、さっき何ていうタイトルだったかな、忘れちゃった。
成功、成功の歩き方。
成功する歩き方があるんです。
でね、私の話ってね、凄い簡単なんです。
それから、私の本で難しい漢字が出てこないんです。
あれ、私が、読めないからなんです。
一応、知ってる字だけでまとめるようにしてますからね、だから、私の話は簡単です。
歩き続けること
成功の歩き方っていうのはですね、右足出したら、次左足なんですよ。
で、左、右、左、右、左って出すのが、正しい歩き方で、これだけ知ってれば人生って何でも大丈夫なんです。
社会へ出て、私は商人だから商人の話しかしませんよ。
商人って凄くいいんです。
間違ったことしてると売り上げが上がんないんです。
で、何言いたいんですかっていうと、斎藤さんは仕事して失敗とかしたことありますかっていうと、あまりないんです。
で、失敗しない方法ってあるんですかっていうと、あるんです。
それは何ですかっていうと、普通の人って、何の商売でもいいんですよ、ラーメン屋さんでも何でも何始めてもいいんです。
始めるまでいろんなこと努力するんです。
メニューはこうしようとか、味付けはこうしようとか、ああしよう、こうしようっていうんだけど、仕事って始めてからが勝負なんです。
ところが、十年前と同じメニューのとこっていっぱいあるんです。
同じ味付けのところっていっぱいあるんです。
あのね、商売始めるっていうのは、ゴールに立つっていうのと同じなんです。
そのゴールに立ったとき、普通は、駆けちゃいけないよ駆け出しちゃいけないの。歩くんです。
この状態で始めたんだけど、メニューこれでいいんだろうか、新しいメニューでも出してみようか、で、右足出したら、新しいこのメニューでいいんだって言って、右足ばっかり出してたら転んじゃう、また先になっちゃうからね、そしたらまた次のこと、次のことってやるんですよね。
それで、あ、三蔵法師がね、インドにお経をもらっていったときに、凄い秘密があるんですけど、実はね、インドまで歩いて行ったんですよ。
駆け出して行ったんじゃないんです。
で、インドまで駆けていくことはできないんです、で、お坊さんだから馬乗って行ったとか嘘だよ、あれ。
歩いて行ったんですよ。
すると何ですかっていうと、右足と左足を代わりばんこに出してれば中国からインドまでだって行っちゃうんだよね。
だから、もし自分が幸せの方へ行きたいって言ったら、これ、商人だけの話だよ、商人の人ってね、新しいことをするしかないんです。
新しいことをして一歩、新しいことをして一歩なの。
商人はなんでもできる
何でもいいんです。
あぁ、自分ん家酒屋やってるけどあんまり儲かんないなって言ったら、クリーニングの取り次ぎでもやっちゃえばいいんです。
まるかんだってやっちゃえばいいんです。
商人って商人なんです、商いする人なんです。
商人がウチは下駄屋だとか思っちゃだめだよ、下駄屋だと思ったら下駄が廃れたら一緒に廃れて行くしかないの。
履き物屋だと思えばいろいろ出来るよ、でも一番いいのは商人なの。
商いがなくなることは絶対ないよ。
だから、何でもやればいいの。
出来るならクロネコヤマトの取り次ぎでもやっちゃうとか何やったっていいんだよって、一つずつ足出して 増やしていって、だからあんまり仕事って頭っていらないの。
で、足出さないで前に進まないっていうの当たり前だよ。
で、神様は今あなたにやれることをやれって言ってるんだよね。
ウチのお袋がね、戦後十年間で家を東京に九軒建てたの。
親、子どもはね、七人いた、親父は働いたの見たことない。
ただの一回も働かなかった。
ずっと旅行してるか、歌の上手い人でね、歌を歌ったり三味線弾いたり、バイオリンも弾くんです、ピアノも弾きました。
ただ、働いたことないです。
その間ウチのお袋は、子どもたちを食べさせるのにひたすら働いて、その時にお袋が言ったのが、お前商人はいいよって、商人は一年に一軒ずつ家建つんだよ、だから、お前商人になんな。
本当に商人っていいんです。
何でかって言うと、一生懸命考えてね、例えばクリーニング屋の取り次ぎ店一緒にやろうが
何しようが、何万円と儲かるんです。
サラリーマンの人がお給料一万円上げるって一年かかったりするんです。
商人は毎月でもアイデア出せるんです。
で、この毎月アイデア出して好きなことができるっていうのが商人のいいところなんです。
で、もしこれをやらないんだとしたら商人ぐらい大変なことってないんです。
大事なのはお客を飽きさせないこと
商売のこと商いって言うけど、飽きずにやってりゃいいんだと思ってる人いるけど、そうじゃないの、お客さんが飽きちゃってるの。
あなたは飽きてないかわかんないけど、お客が飽きてっからあんたの店に来ないんだよねって、だから、お客さんに飽きられないようにどうしよう、どうしようって。
今ラーメンだってこってりラーメンが好きなの、お客さんがよ、並んでるところ見てみな、みんなこってりラーメンなの。
で、自分はさっぱりしたものが好きだったら家で食べればいいの。
いや、本当なんだよ、だって、商人にお客さんが合わせてくれることは絶対ないんだよって、商人がお客さんの求めてる物を出せばいいんだよね。
だから、商人を真剣にやると我がなくなってくるの。
上手くいかない人は我が強いの。
俺はこれでいいんだとかって。
お客さんに合わせるしかないんだよ、時代に合わせるしかないんだよ、俺は俺の流儀でやってて昔上手くいってたんだって、それは偶然合ってたの。
お客さんと合わせないとだめなの、時代と合わせないとだめなの、いつも時代が代わるの、だからもうこれでいい、がないのが商人なの。
それで、本当に一つ当たると、あ、五万円になったっていうこともあるの。
商人って一番楽しいことって何ですかっていったら、本当にね、魚釣りと同じ、ずっとおって一匹も釣れなかったら嫌になっちゃうじゃん。
それと同じようにお客さんに喜ばれてお金になったとき、初めてやっぱし嬉しいなって思うんだよね。
で、お客さんに合わせないとだめなんだよ、お客さんが喜ぶことって何だろうって。
暇なお店ほど埃がたかってるんだよ、そして、暇なお店ほど掃除してないの。
で、そういう人に必ず何か言うと忙しくてって言うけど、忙しくないからそこでダラダラしてるんだろうって。
それで、大手ができちゃったから来ないって言うけど、大手が出来なくたってあんたみたいな埃だらけの店だから買いたくないよって。
それから、暗い顔してちゃだめだよって。ね。
明るい話題出すとかさ、商人ってもっともっとってやっていかなきゃいけないものなんだよね。
で、それが、大変ですねって言うけどそれが出来るのが商人のいいところなんだよ。
サラリーマンだったら自分はこういう意見があるんですんって言ったって、係長に言って、課長に言って、ね、部長に言って社長のところに行って社長がだめって言ったらそれで終わりなんだよ。
それどころか、社長がうんって言ったときは部長の手柄になっちゃうんだから。
ずっとあんたのところまでお褒め言葉なんか来ないよ。
それが好きに出来るって本当に素晴らしいんだよね。
助け合って仲良くやっていこう
ウチの、話変わるんだけどさ、青森の校長先生がですね、みんなで試験するときにね、私が見せ合うといいよ、見せ合うとみんな百点になっちゃうんだよ。
で、何故かどれか必ず知ってる人がいるんだよ、その答えを。
で、こんな中でも全員でこう試験するとね、必ずね、全員百点になっちゃうんだよ。
ね、だから、学校の試験も月に一回ぐらい見せ合うといいよっていうの。
本当に見せ合ったらね、凄く仲良くなったの。
それで、そうすると、仲良くしなさい、仲良くしなさいって言いながら、試験見ちゃいけないよとかって言うから仲悪くなっちゃうんだよねって。
で、ウチの会社って何ですかって言ったら、十人物凄く仲良いの、本当に。
昨日も福岡で寺子屋やったんだけどみんなが行ってくれるの。
すると、飛行機代か何か全部自分持ちで行ってくれて、護衛やるんだよね。
で、何言いたいんですかって言ったとき、ウチって直接の弟子はこの十人なんだけど、俺が全力で教えたの。
何したんですかって言うと、みっちゃん先生が、私社長なんかできないって、できなくてもいいって、覚えればいいんじゃないの、俺がやるって、出来ないことは俺がやればいいんだよ、恵美子さんも商売でこことここがわかんないって、わかんなくてもいいって、俺がやるって。
だから、俺が出来ることを俺が一生懸命やったの。
みんなが出来ることはみんなが一生懸命やってくれたの。
だから、ウチの会社と付き合ってると、普通は何か卸してる卸し問屋だと思ってるけど、ウチの会社だと、チラシこうやって撒いたらいいよ、何があったら、こうやってやったらってしつこいぐらい言うの。
だって、ウチの人たちって誰かが上手くいかないと上手くいってる人が真剣に教えてきたの。
だから、ただの一回もウチは競争したことないの。
だから、一位から十位まで出るんだよ、あ、九位までかな、すると、出るって何ですかって言ったら、出たらどこに何を聞きに行けばわかるように出してるから、別に上になった人は下に教えるの当たり前だし、だからいつもぐるぐるぐるぐる、上になった人は下に教え、下の人は上から聞けばいいんだよね。
教え合うだけでいい
本当はこの世は天国なんだよ。
知ってる人が知らない人に教えて出来る人はやってやればいいんだよ、たったそれだけなんだよって。
一番いけないのは出来ない人に、おまえも頑張れとかって言って、頑張ったって出来ないものは出来ないんだよ。
だって、それが本当だもん。
その代わり俺に出来ないこと、出来ることっていっぱいあるんだよね。
何でもかんでもしっかりしろ、しっかりしろって言ったってしないよ。
人間はうっかりしてるけどしっかりしてるやつってあんまりいないもん。
だから、ウチは変わった経歴っていうのもおかしいんだけど、喫茶店で隣にいた人が弟子になったりとか、そういう人ばっかしだけど、全力を上げて協力したら何とかなるんだって思ってるのね。
それで、助け合いが一番素晴らしい姿だし、みんなで知ってること協力して教え合うってことね。
で、一番いけないのはね、いじめだよ。
何か出来ないことを掴まえてね、そのことばっかし挙げ連ねて言うけど、出来ないからってその人をばかにするっていうことは、あんた出来るんだよねって、出来るからばかにしてるんだろって、ね。
天は人をばかにする為におまえにその才能を与えたと思うのかって。
そういう才能を持ってるっていうことは、あんたの努力じゃなくて神が与えたものなんだよって、神が人をばかにする為にあんたにそんなことを、才能を与えたと思うかいって、だから、そんなことはあり得ないんだよね。
だから、知ってることは教える。
で、知らないことは聞く。
たったこれだけなんだと思ってるの。
そしたら、ウチみたいこんな小っちゃい会社がね、納税だって毎年出れるようになったし、みんな素人同士集まってきて、人がこんなに豊かになれて、やってきたことは、一歩一歩足出して来たの。
絶対駆けちゃいけないよ。
だって俺 、俺、歩いて大阪まで行く自信あるけど、駆け出して大阪まで行く自信ないもん。
新小岩の駅までで倒れるかもわかんない。
でも、歩くなら出来るの。
だからみんなも歩いて、仲間っていうことは頑張んなさいって励ますんじゃないよ、仲間っていうのはあんた頑張んなさいじゃないの、あんたに出ない知恵私が持ってるからいくらでも使いなって、で、ありがとね、で、受け取って今世中に返せなかったら来世返せばいいの。
で、来世返せなかったら再来世返せばいいの。
だから慌てることないから、みんなで持てる力出して、教えて、知らないこと聞いて、それで豊かになっていけばいいの。
この世の中はね、神様が作ったとき、もう豊かさの塊なんだよ。
アマゾンのジャングルやなんかに行くとね、誰も食わずに落っこちる果物あるでしょ、あれだけで世界中の人間が養えるぐらい、この地球は豊かなの。
石油だってね、三十年前に三十年で無くなるって言ってたけど、今、あと四十年しかもたないって言ってるんだよ、だんだん増えてくるんだよ。
本当に今度ね、石油が無くなったらね、窒素で走ればいいとか、水素で走ればいいとか、この世の中豊かなんだよ。
お金でも本当は途方もない量があるんだよ、途方もない量が動き回ってるんだよ。
だから、この世は物凄い豊かなの。
で、人が豊かになれない理由は、最大の理由は、教え合わないし、素直に聞かないことなんだよ。
だから、自分が一生懸命教えたことをこの十人のお弟子さんは聞いてくれたの。
それ以外の人はみんな俺の話聞くとね、変な人だってずっと言ってたの。
でも、この十人の人は聞いてくれたの。
でも、今はこの十人の人があちこち寺子屋なんか行って一生懸命教え合ってるの。
で、知恵は教えないと頭の中で腐るからね。
教えれば新しい知恵がまた入ってくるの。
で、聞けば聞いただけ心って白くなるの。
だからここにいる人って何だろうって、知ってること教えて、誰かが教えてくれたらありがとうって言える人、で、右足の次は左足を出せる人、ずっと立ってると倒れるよ、歩くっていうのは止まるが少ないって書くの。
止まってたら幸せになれないよ、幸せの方へ向かって歩かないと。
それで、一人の旅は寂しいから、こんなにたくさんの仲間ができて、本当に嬉しいです。
どうもありがとうございます。
―― 一人先生どうもありがとうございました。
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